アドルフに告ぐでめぐる神戸の旅 本文へジャンプ
 

神戸全景

「アドルフに告ぐ」の(ワイド版第1巻P111、文庫版第1巻P113)をご覧ください。一番下のコマに栄えある神戸の初登場シーンがあります。右上に「8月16日神戸」とありますので確実です。
しかし、このシーンの場所については少し調査に苦労しました。なぜなら港の突堤が見当たらないのです。一般的にイメージする神戸港は新港の第1突堤から第4突堤の四本が象徴的に描かれることが多いので、あまりこのコマのような平坦な港はすぐには思い当たらなかったのです。よって昔の地図から想像してみました。

神戸市街地図
昭和2年の神戸市街図です。どうやら生田川から東の方向を向かえばそれらしき場所になることがわかります。コマの絵をじっくり見てみると右に上がっていく山並み、そして海側の左部分にはどうやら工場があります。この工場が現在は「HAT神戸」となっている神戸製鋼の工場なら見事に該当します。

Google mapsより

大きな地図で見る

コマをよく見ると、東西に走る国道二号線と南北に走る新生田川の道も描かれていますし、阪神の春日野道駅の少し東にある斜めの道も描かれているので間違いありません。ここは新神戸駅の北にある「布引」の山から見た神戸市街です。よって今回は布引を登ってきました。

布引

布引の山
山の形が絵の通り広がっています。位置関係的にどこから見た絵かの特定は難しいですが、山は間違いなくこの山だと思われます。

生田川
南北に伸びている生田川と側道が見えます。左に建つのは新神戸駅前に建つ「ジークレフ新神戸タワー」です。

布引展望台
布引みはらし展望台です。左手の遠くに「HAT神戸」が見えますが、ここからは見えにくいです。手塚先生の絵はもう少し標高の高い場所から見た絵かもしれません。

と思って調べていたら外部サイトでこの絵のモデルとなったと思われる写真を見つけました。神戸まちづくり会館のサイトである「神戸建築データバンク」(外部リンク)にある神戸美観地区写真集からです。

外部リンク
B1布引滝北方山上より生田川遊歩道を望む

どうでしょうか。山の形などは今と同じで手塚先生の絵とそっくりです。街並みは現在と違いビルが少ないので、より手塚先生の絵の雰囲気に近いです。恐らくこの写真をモデルにしたのか、もしくは手塚先生自身が布引の山を登り神戸の街並みを眺めながら、昔を思い起こして絵を描いたのかもしれません。

布引の滝

布引の滝
せっかくの布引なので「布引の滝」の「雄滝」です。新神戸駅から歩いて20分ほどで着きますので、たまに登山者に混じってスーツで革靴のサラリーマン風の人も登ってきたりもします。恐らく新幹線のついでなのでしょうが、革靴ではややきついと思います。

布引の滝の絵葉書
(神戸名勝)『布引瀧雄瀧の壮観』
戦前の絵葉書です。布引の滝は今も昔も神戸の名所のひとつです。
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