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神戸そごうのアップ

「アドルフに告ぐ」の(ワイド版第1巻P196、文庫版第1巻P198)をご覧ください。右下のコマに大きく水害のダメージを受けている神戸三宮の「そごう」があります。建物の上にひらがなで「そごう」とありますから間違いありません。
また(ワイド版第4巻P122、文庫版第5巻P8)の一番上のコマ『1945年(昭和20年)1月25日神戸』にも、窓の形などから神戸そごうと思われる建物が描かれています。
では当時の「そごう」の様子を見てみましょう。

神戸そごう
戦前の神戸そごう
(神戸名勝)『瀧道停留所付近』
当時のそごうの様子です。「瀧道」とありますが、現在のフラワーロードです。布引の滝から伸びる道として、当時はそう呼ばれていたようです。
この建物は昭和8年(1933年)に阪神電車が地下線で現在の三宮駅まで伸びた際に、駅ビルとして開業した建物になります。写真と見比べてもらえば解りますが、手塚先生はかなり詳細にそごうの姿を描いております。特に第1巻のそごうは細かいです。

戦前の神戸そごう
(神戸名勝)『瀧道停留所付近』
ほぼ同じ場所のカラーの絵葉書です。面白いのは撮影した国鉄三ノ宮駅(JR三ノ宮駅)のホームが写っています。また、こちらにはそごうの屋上にひらがなの「そごう」の看板とそごうのマークが写っているのが確認できます。

神戸そごうの現在
神戸そごう
現在は覆いをかぶせていますが、白い壁の裏側には当時のそごうの姿が今も残っております。
実は1995年の阪神淡路大震災の際、そごうは戦後に増築した建物の一部が崩壊して改築工事を行いましたが、そのときの記録写真に昔のそごうの姿が写っていますのでここで紹介したいと思います。神戸大学付属図書館のデジタルアーカイブスにある(外部リンク)震災記録写真(大木本美通撮影)からです。こちらには阪神大震災当時の記録写真が大量に収められております。

外部リンク
震災記録写真(大木本美通撮影)そごう改築中(北面)

では水害当時のそごうのあたりはどのような様子だったのでしょうか?手塚先生の絵と写真をじっくりと見比べると、どうやらそごうの2階付近まで水がきているように描かれております。(外部リンク)「神戸災害と戦災資料館」に当時の様子の写真がたくさん収められておりますので確認してみましょう。

外部リンク
『神戸災害と戦災資料館』神戸の水害、写真から見る水害No.31

すでに水が引いた後の写真でしょうが、それでもかなりの被害を受けているのは間違いありません。注目なのは、この写真のそごうにも屋上にひらがなの「そごう」の看板があります。手塚先生が描いたとおりの姿があります。

「税関」
税関
真ん中奥に神戸港の税関が見えます。1927年(昭和2年)の建築です。

税関
今もあります。1995年の阪神淡路大震災で半壊となりましたが、外壁やホールなどを保存して昔と同じ姿で1998年に改築されました。
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