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カウフマン邸、2階ベランダ

「アドルフに告ぐ」の(ワイド版第1巻P158、文庫版第1巻P160)からの数ページをご覧ください。アドルフ・カウフマン少年が父親に説教されるシーンが全体的に描かれています。その説教をされている部屋ですが、初めの一コマで階段を登る姿が描かれていますので2階にあるのは間違いありません。そして全体に広がる窓の形。まさにここは、北野にある異人館「萌黄の館」の2階ベランダ部分です。
そして「アドルフに告ぐ」の(ワイド版第2巻P160、文庫版第2巻P162)をご覧ください。家で一人になった由季江が寂しそうにベランダから窓の外を眺めるシーンがありますが、このシーンも「萌黄の館」の2階ベランダ部分が描かれています。
今回はこの「異人館のベランダ」部分に注目して、ご紹介したいと思います。

「萌黄の館」のベランダ

萌黄の館のベランダ
神戸北野にある異人館「萌黄の館」の2階ベランダ部分です。「アドルフに告ぐ」のカウフマン邸2階ベランダの窓の形とそっくりです。

萌黄の館
「萌黄の館」2階ベランダと1階部分です。現在は建物の調査により建設された当時の薄い緑色に塗られていますが、1990年代頃までは全体が白色で「白い異人館」と呼ばれていました。よって恐らく手塚先生が見た時のこの異人館は白色だったと思います。確かに「アドルフに告ぐ」のカウフマン邸2階ベランダも白色のように見えます。

「ラインの館」のベランダ

ラインの館
こちらは「ラインの館」の2階ベランダと1階部分です。デザインの違いはありますが、建物としての構造はほぼ同じつくりになっています。

ラインの館のベランダ
「萌黄の館」と比べると、2階の窓の形はシンプルなつくりになっています。

「キャセリンハウス」のベランダ

キャセリンハウス
「キャセリンハウス」の2階ベランダと1階部分です。こちらもほぼ同じ構造の造りになっているのがわかります。柱と壁の色の塗りわけが美しいです。

「みなと異人館」のベランダ

みなと異人館
ポートアイランド北公園に移築された「みなと異人館」の2階ベランダと1階部分です。これまで見てきた異人館は全てベランダ部分が南向きになっていましたが、この建物は移築されたときの何かの都合か、なぜかベランダ部分が北向きになっています。

みなと異人館
2階ベランダと1階部分の構造がとても解りやすく見えます。

みなと異人館のベランダ
2階ベランダの窓。こちらも結構凝ったつくりの窓枠をしています。

ベランダ付き異人館の一般的な構造

異人館モデル
簡単な3Dモデルでベランダ付き異人館のモデルケースをイメージしてみました。主に1階部分は柱で支え、2階に張り出し型のベランダ部分があり、柱と窓枠で2階ベランダがサンルームのようになっているのが特徴です。

異人館モデル
ベランダ部分が南向きで、東と西部分には主に六角形の張り出しをしたベイ・ウインドゥで採光を得ているのもこのスタイルの異人館の特徴です。ベイ・ウインドゥについては別項目の「異人館の六角形の張出し」で取り上げていますのでご覧ください。

異人館モデル
屋根の形は色々でしょうが、南側のベランダと東西のベイ・ウインドゥという二つの特徴は神戸の異人館の一つのスタンダードな形と言えるでしょう。

今回は「異人館のベランダ」に注目しましたがカウフマン邸には他にも「風見鶏の家」部分など、色々な異人館の構造が混ざっています。「風見鶏の家」部分は別項目の「カウフマン邸、風見鶏の家」で取り上げていますのでご覧ください。
また「カウフマン邸」全体を「神戸特集」にて『3Dで再現!アドルフ・カウフマン邸』として紹介していますので、こちらもぜひご覧ください。
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